ウィークエンドスクール【レゴと建築】
第7回「むこうとこちらをつなぐ橋」レポート
2004年4月18日 LISグローバルスクールにて

 

今回のテーマは「橋」です。橋にはいろいろな種類があり、横に通した棒を何本かの柱で支える「けた橋」、棒をまげたり石をつんだりしてつくられた弓の形が重さを支える「アーチ橋」、他にも「つり橋」「トラス橋」などいろいろな構造・しくみによって分けられます。

橋の丈夫さを調べるためのモデルをつかった実験や、人や車・電車が通るという目的以外の橋の使われ方の例として「セゴビア水道橋」のビデオを見たりして、今回も多面的にテーマの「橋」について学んでいきました。アーチ橋の実験モデルでは上から重さが加えられても、隣下のブロックをたどり地面まで重さが伝わっていくために、橋が崩れることがないことを驚きをもって体験していました。

橋のしくみと使われ方について学んだ子どもたちは、いよいよ本題に入ってゆきます。ブロックを目にして「レーゴやーりたい!レーゴやーりたい!」と歌いだす子どもたち。その焦る気持ちをなだめつつ、まずは設計図の作成です。Kくんは写真集で見たゴールデンゲートブリッジを参考にして、それをけた橋にして再現するという計画を立てました。

お星さまを見るための橋「スターブリッジ」の計画を立てたYちゃんは、その目的に加えて、セゴビア水道橋のビデオで見た、橋に水を流すという機能も合わせて組み入れました。Sくんは、ホワイトボードに張り出されていた橋のヒントモデルの写真を参考にして、横幅のある車も通れる橋を、いくつもの薄い板を張りつなぐことで製作しました。人の乗った船がゆうゆうと通れる高さがありました。

シンプルな一本の橋で、基本的なけた橋の形をつくるところからスタートしたKくんは、次に車をつくり、それが渡れる幅になるまで、2本3本と列を増やし、「ぎりぎりだと橋から落ちるかも」ということで、さらに列を増やしてガードレールを取り付けました。また、つくった道路の上にもう一つ階層をつくり、上を車専用、下を歩行者専用の道路とする完成度の高さです。

いつも回りの子を驚かせるスピードで大きな作品をつくっているMちゃん。今回も、ベースの基礎版を3つもつなげて、黙々と作っていました。完成した作品を見てみると、たくさんの橋がある中で、アーチ橋の実験モデルをアレンジしたような橋が真ん中に架けられていました。上から力を加えても崩れない丈夫な構造をそのまま再現できていました。

プレゼンテーションでは、いつものように橋の名前と、それから、何に使われる橋かという内容で発表しました。それぞれの子どもたちが設計図をかくときに参考にした橋の写真や、ヒントモデルの写真を取り上げながら、こだわりある橋の特徴を一つ一つ見ていきました。個性あるモデルが並ぶ、良いプレゼンテーションとなりました。

 

*** 発行 ***

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