< 2003年度1学期後半号 >

 

〜アートで江戸東京たてもの園を見学〜

 

っという間に1学期が終了。

一年前よりも早く感じたなぁ、というのがナビの感想。

自然の中に飛び込んでいく体験の多かった1学期後半のリスですが、スクールで飼っていたおたまじゃくしも、手足がはえたとたんに中庭にぴょ〜んと姿を消していきました。

 

 

*** 目次 ***

「森」・「水」

 

森 (全6週)

 

緑まぶしい季節。テーマ「森」では五感を使った自然の中での体験をとおして、日本の森について学びました。トトロの森散策や湧き水をくんだ体験をもとに、森のはたらき・森と人との関わりについて頭をはたらかせるみんな。森を感じて想像を膨らませる楽しさにふれてもらえたでしょうか。

 

 

≪トトロの森(狭山丘陵)に行ったよ≫

 

森について学ぶ?まずは森を見て、さわって、感じてから。地図とカメラとリュックを持って出発です。方向音痴のナビゲーターがいると、子ども達の地図の見方が上達します。映画「となりのトトロ」に出てくる景色は見つけられたでしょうか。

 

 

森から戻ってきたら、それぞれの思い出を写真集や絵にして残しました。

 

 

つくった写真集は、テーマの発表会でお母さんたちを前にして、森で体験した思い出話とともに発表することができました。

 

 

≪土の保水力実験≫

 

「森の地面はどうなっていた?」「湿っていたよ。」みんな足元の土のことまでよく覚えています。「森に行ったときは数日雨が降っていなかったのにね。」 土の保水力や浸透速度を実験します。森の土のかわりに、木が生い茂っているLISの庭の土を使いました。土の粒の大きさや固さを触ってたしかめます。

 

 

≪真姿の池湧水群で湧き水汲み≫

 

日本の名水百選にランクインした、湧き水を見に行きました。国分寺駅から歩いて15分ほどのところにあるのに、静かでひんやりとして気持ちのいい場所です。水は意外に冷たくて、子ども達の知的好奇心をくすぐります。地元のおじいさんおばあさんからいろいろと教わっている子どもも。水を汲み終えた後は、小さな魚をつかまえようと真剣です。

 

 

≪森の設計図づくり≫

 

日本の巨樹、原生林、雑木林・人工林の違い、森の役割などについて学んだあと、「こんな森あったらいいな」と森のオーナーになって森の設計図を作りました。個性豊かな絵ができあがりました。

 

 

水 (全6週)

 

このテーマを通して、普段何気なく使っている水道水が、たくさんの人の手を通って蛇口から出てくることを知り、節水の大切さに気づいてほしいと思います。また、身近な水を調べることにより、水を汚さないために何ができるのか、環境問題について考えるきっかけになれば良いと考えています。

 

 

《水はどこから来るのだろう?》

「え〜と川は、山から海だから‥」

 

山が雨の水を蓄え、やがて川になり、海へ流れた水は、太陽の熱で蒸発して水蒸気になり、水蒸気がたまると雲になって山に雨を降らす‥。地球の中を、ぐるぐると循環する水の気持ちになって想像を働かせます。

 

 

《水の実験》

 

東京都水道局の方々をゲストにお呼びして、泥水の汚れを沈める実験、水の中にどのくらい塩素が入っているか調べる実験など、たくさんの水の実験を行いました。写真は、長い鉄のようなもの?を水道に当てて、中を流れる水の音を聞いているところです。

 

水道を使っているときはどんな音?

 

《水の科学館》

自分の身体の水分量を計る実験

「ほとんど水ってことだな‥」

 

水がどのようにして家庭に届けられるのかを確認することと、本物の給水所を見てその役割を学ぶことを目的に有明にある東京都水の科学館を見学しました。

ビデオの解説のなかで、「水源林」などの言葉がでてくると「あっ水源林知ってる‥」など前回までの授業でやったことを思い出しながら見ることができました。

 

 

《善福寺川はどこへゆく‥》

 

スクールの近所の善福寺池から流れる水を追うとどこまで流れているのだろう‥。大きな大きな地図を広げて、善福寺川から神田川、隅田川と続いていく川の流れをクーピーでなぞって追ってみました。

 

善福寺池の水源から水汲み。

「ここがオラの家。」

 

善福寺池の水源から汲んだ水を水質測定キットで調べると数値は「0」。一方Kくんが汲んできてくれた墨田川の水は「10くらい」、数値が高いほど汚れていることを示しています。下流にいくほど川の水が汚れているという結果になりました。

 

 

《水を守るためにできること》

 

水を守るために家やスクールでできる工夫を、お家の人の意見も聞いて考えました。「歯を磨くときに、水を出したままにしないで、こまめに蛇口を閉める」「油やお醤油をそのまま流さない」といった意見から「いつも飲むお茶をためておいて、お風呂のお湯に使う」というユニークな意見まで様々でました。

 

「お母さんの意見は‥」

 

毎日の出来事の中からいくつかのシーンを取り上げて紹介します。

 

 

under water project》(英語)

 

イルカ、クジラ、サメ、タツノオトシゴ、カモメetc。子どもたちの好きな海辺の生物を絵に描いたり、風船にそれぞれの特徴をくっつけてバルーンフィッシュを作ったりしました。なぜかその魚たちは作った子どもたちにソックリ。哺乳類、魚類、甲殻類、鳥類など種の違いや食物連鎖にも挑戦しました。最後に英語で自分が想像する海の様子のプレゼンテーションしました。

 

   

おまけ(しぼみ具合の観察)

 → 3週間後‥ → 

 

《短冊に願いごと‥》(日本語)

 

短冊に願いごとを書いて、七夕明けに燃やして天に昇らせました。“七夕の願い事”というよりも“サンタさんへの願い事”になっている人が何人かいましたが‥。みんなの願いごと叶うといいね。

 

 

《江戸東京たてもの園》(アート)

 

『千と千尋の神隠し』原画・セル画展と、湯屋のモデルとなっている銭湯はじめ、その他のたてものを見学しました。いろりでボランティアのお爺さん方と話しこむ子どもたちの姿は見ているだけで心温まるといった感じでした。木のぬくもり、自然を豊富にとりこんだ庭‥‥昔の家の良さにひたり、満喫している様子でした。

 

     

 

《畑で野菜を収穫》(ふれあい)

 

今学期が始まってから植えたラディッシュやトマトがいよいよ食べごろです。何百枚と収穫できたしその葉は、お母さん方が腕を振るって作って下さったそうめんのトッピングとして活躍しました。汗をかきながら雑草とりに励んだ甲斐あって、どの野菜もおいしく育ちました。

 

 

2003年度2学期前半号はテーマ「絵本」とテーマ「スポーツ」の紹介を予定しています。

 

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