スクール便り
vol.03 2002年度 2学期 前半号
たいいく「ボールを持ったら動けへん!」より

2学期が始まりました!
夏休み、初めて一人で飛行機に乗ってきた子、
長期のサマーキャンプに参加してきた子など、
それぞれパワーアップして帰ってきました。

この「スクール便り」では、テーマ学習の様子や、
スクールでのひとコマなどを紹介します。

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●○テーマ学習「空気と水」○●
テーマ「空気と水」では、身近な空気と水を、実験を通して色々な視点から観察し、ものの性質や働きについての見方を学びました。特に、押し縮められた空気が元に戻ろうとする力を、空気いすや空気でっぽうなどの実験や、水との比較で学びました。

(水に入れても濡れないティッシュ??)
まずは目に見えない空気を捕まえる実験です。透明なコップを逆さにして、上からまっすぐに水中に沈めます。コップの中には水が入ってくるでしょうか?ティッシュを底に詰めて実験です。ティッシュはどうなるか?皆、「そりゃあ、ぬれるでしょう!」という予想。さて、結果は?・・・ぬれていません!コップには空気が入っているので、水が入れないのです。皆とても驚いて、自分で試していました。

(空気の「押し返す力」を実感)
さらに、目に見えない空気を捕まえるために用意したのは、透明なゴミ袋と扇風機。上に乗っても、形は変わるけれど、つぶれはしません。さらに、衣装ケースと、袋を3〜4個使って空気いすをつくり、みんなですわってみました。見えないけれど確かに存在する空気の「押し返す力」を、体で感じることができたようです。

(空気でっぽうに挑戦!)
ゴミ袋で体感してもらった、空気の「押し返す力」を使って、今度は空気でっぽうを作りました!うまく二つのタマを設置しないと、空気がもれてタマが飛びません。早く押すと遠くまで飛ぶことに気付いたK君、1年生にして、タマ飛ばし競争では一番遠くまで飛ばしていました。最後にみんなで、直径10cm、長さ1mの巨大空気鉄砲にも挑戦しました。

(東京ドームに行きました)
テーマの締めくくりに、圧縮空気が実際に使われている例として、東京ドームを見学しました。東京ドームの巨大な屋根が圧力を高められた空気によって支えられていることを実感するには至らなかったようでしたが、出口で空気圧の差で大きな風が起きることはしっかり記憶に残ったようです。

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●○テーマ学習「たべもの」○●
お腹がすいたころに食卓にすわって待っていると、ご飯が運ばれてきます。レストランへ入って注文して待っていると注文通りのものを食べる事ができます。でも食べ物ってどこで作られているのだろう?一体誰が作っているの?テーマ「たべもの」では、皆が毎日口にしている食べ物が、一体どこの誰によって作られ、どのようにして皆のところへ届くのかを資料を使って調べたり見学に行って話しを聞いたりしながら学びました。

卸売り市場のお兄さんから説明を聞いています。
ちょっと神妙な顔。。

(卸売り市場見学)
八百屋さんやレストランのコックさん達が野菜を買いにくる卸売り市場に見学に行きました。市場内には働いている人たちの為の食堂や銀行、床屋さんまであるのにびっくり。せりの時間は終わっていましたが、せりをする台に立って数の数え方を学びました。全国から運ばれてきた野菜を運ぶ子車(荷車)も触らせてもらいました。



全国から運ばれてきた野菜はここで保存するんだ。
大きな冷蔵庫にびっくり!


たくさんあるなあ・・・K君は野菜の種類を
次々に書きとめていきます。

(食品添加物調べ)
皆が食べている加工食品には、色をつけたり保存しやすくするために食品添加物が入っている事を学びました。「けっこう入ってるなあ。」とS君。「でもぼくは味にこだわる。」とT君。

チョコレートに入っている添加物を調べています。これは。。。

6回目では、発表会で発表する内容を決めてまとめます。それぞれ自分の選んだ項目についてまとめました。発表の形式もただ説明するだけではなくクイズ形式にしたり、二人共少し慣れてきたようです。本番ではアドリブも出てはきはきとうまい発表ができました。
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◆◇はいらいと◇◆
ここでは、毎日の出来事の中からいくつかのシーンを取り上げて紹介します。
夏休みの自由研究
夏休みの自由研究は、やるもやらないも自由だったのですが、1年生のK君は、毎日絵日記をつけ、恐竜の化石のパズルを作ってくるはりきりぶり!パズル(写真)は紙粘土でつくって色をつけた大作でした。
バンブーダンス(ふれあいたいいく)
ふれあいたいいくでは「いつかダンスやりたいね」ということで、まずは身体を動かしながらリズム感をとる運動としてバンブーダンスを行いました。"いるかはざんぶらこ"にのせて右足・左足を交互に動かします。曲が終わる直前で竹ざおに足をひっかけ大転倒するSくんにみんな大爆笑。授業参観のときは、お父さんお母さんを目の前に緊張で足をすくませながらも上手に跳ぶことができました。


三鷹の森ジブリ美術館(アート/ふれあい)
アートはアニメーション特集です。アニメーションができるまでの過程にそって、イメージボード、絵コンテ、原画と背景、セル画、色彩設計の仕事などいずれも実物に触れながら学びました。締めくくりとして日本が誇るアニメスタジオ「スタジオジブリ」の美術館へ見学に行きました。展示されているセル画を指差して「これも後ろは背景画で前がセル画なんだよ、だってほらセル画の影が見えるでしょ!」と言うKくん、偶然居合わせたお客さんにもわかりやすい説明でした。
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★☆次回予告☆★
次回の「スクール便り」は12月下旬に
「おおきなたてもの」「光と影」「交通」の3テーマでお送りする予定です。